理解力がまだまだ発展途上な低学年の子供たち。当然伝わると思った言葉がけが、上手く伝わっていないこともよくあります。また子供は一人一人違うので、ある子に効果的だった言葉がけが、別の子には通用しないことも。そこで今回は、クラスにもよくいる3タイプの子供に対するNGワードとOKワードを紹介していきます。
執筆/兵庫県公立小学校校長・俵原正仁
写真AC
タイプ1 注意されても同じことを繰り返す子
やんちゃな堀くんは、休み時間、木の棒を振り回したり、高いところに上ったりするなど、何度注意しても危ないことばかりします。危ないことはやめさせないといけません。一度でダメなら二度。二度でもダメなら三度。その子が分かるまで何度でも注意します。
NGワード
「そんなことをしたら危ないよ」「危ないことをしてはだめです」
目の前で子供が危ないことをしていると、つい言ってしまうのが「危ない!」という言葉です。こう言うことで、「今やっている行為=危ない行為」と伝えたのだから、その「危ない行為」をしなくなったり、「危険から回避するような行為」をするようになったりする……と考えるのは大人の論理です。額面どおりにしか受け取れない子供にとって、「危ない!」と言われても、その裏にある大人の思いは伝わりません。
OKワード
「棒を振り回してはいけません」「高いとこ
低学年を伸ばす言葉がけ、子供のタイプに応じたNGワードとOKワード

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